ホンダ VF1000R
マテリアルによく来ているお客様はご存じだと思いますが、去年の夏ごろにお預かりして年を越えてやっと完成した、超大作の足回りカスタムです。
ことの発端は、さかのぼる事6ヶ月前の2008年夏の事です。
昔からのお客様の紹介で、VF1000Rのお客様にご来店いただきました。
当初お客様の依頼内容は、フロントホイールが16インチのためタイヤの選択肢が無くて困っているとの事でした。
VF1000Rの標準タイヤサイズは、フロント 120/80VR16、リヤ 140/80VR17という非常にレアなサイズです。
そこで、フロントホイールを17インチ化したいというカスタムの依頼でした。
フロントタイヤだけでは、デザイン的にバランスが悪いのでリヤホイールも、流用で移植することになりました。
17インチのホイールは、現在ほとんどのスポーツタイプのオンロードバイクで使われているので、流用する車種は無数にあります。
バイクのホイール交換は、4輪と違いフロントフォークやブレーキの取り付け、チェーンラインも考えないとダメなので、そう簡単にはいきません。
まず、ノーマルのタイヤ外径に近付けるため、17インチタイヤで近いものを探すと、110/70ZR17、150/70ZR17が一番近いサイズでした。
次に、そのタイヤに合うホイールサイズは、3.00-17、4.00-17になるので、そのサイズのホイールを使っている車種を探します。
フロントフォーク径、フォークスパン、ブレーキ周り、スイングアーム幅等を考慮して、NC31のCB400SFのホイールとフロントフォーク、ブレーキを移植することに決定しました。
フロントフォークの全長がCB400SFのままでは短いので、延長Kitを使って延長し、バネレートも車重が重たいので、高いレートのWPのスプリングに換えることになりました。
フロントフォークを換えると、リヤサスペンションがノーマルだとバランスが悪いので、リヤもWPに交換することにしました。
これが、悪夢の始まりです・・・
当初、WPのリヤサスが11月に入荷する予定でしたのでしばらく店の隅の方で待機していただくことにしました。
11月になりそろそろサスペンションが届くころとかな?と思いリフトに載せて、足回りのカスタム開始しました。
しかし11月下旬になっても連絡がないので、メーカーに問い合わせてみると、納期未定の返事が帰ってきました(ToT)/~~~
リヤのサスペンションをバラしたまま待つこと2ヵ月、年をまたいで2009年の1月中旬、ついにWPリヤサスペンションが入荷!!
速攻で組み上げて無事完成、長い長いカスタムでした。
オーナー様、長い間お待たせして申し訳ありませんでした
スペシャルサンクス
アダプトさん、削り、溶接ありがとうございました。
排気量 | 1000 cc |
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カスタム部位 | 足回り |
作業日数 | 6ヶ月 日 |