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バイク修理実績

エンジン内部カーボン落とし

ホンダ TODAY

ホンダ TODAY

ホンダ TODAY

「エンジンが掛らなくなった」と、TELを頂きました。
軽トラでご自宅まで引き取りに伺いました。

お客様に症状と、日常の使い方をお伺いして、修理の方針を決めます。
お客様のこの車両は、お仕事でご使用されているそうです。
配達のお仕事で、かなり短い距離をエンジンをかけてすぐ止める、の繰り返しだそうです。
TODAYでこの使い方だと、おそらくカーボンによるバルブの密着不良による、圧縮圧の漏れで、エンジンが掛らないのだと思います。

コンプレッションゲージを使って確認したところ、550kPaしかありません。
"BINGO"です。
本来なら、エンジンを分解して、シリンダーヘッド周りのカーボンを落として修理するのですが、費用が高くつくので、今回はケミカルの力を使って修理します。


NUTEC NC-900

NUTEC(ニューテック)のNC-900を使用します。
まずエンジンを温めるのですが、このバイクはエンジンが掛らないので、このままプラグを外してNC-900を注入します。
しばらく放置して、その後NC-900を吸い出します。

NUTEC 洗浄後のNC-900

真っ黒のNC-900が出てきました。
中には、シリンダーヘッドやバルブ周りから、ボロボロと剥がれたと思われるカーボンが沈殿しています。

NC-900 燃焼排出

プラグを取り付け後、エンジンを始動してみます。
セル一発でエンジンが掛りました。
この時点で、圧縮圧が回復しているのが分かるのですが、後で確認の為コンプレッションゲージで測ってみます。
エンジンが掛ってすぐに、マフラーから白煙が出てきました。
これは、残っているNC-900と、剥がれかけているカーボンが焼けている煙です。
煙が消えるまでしばらくアイドリングさせます。

NUTEC NC-202

次に、NC-202と言うケミカルを使います。
これは、トリートメント的なケミカルで、シリンダー内面をコーティングして、さらに圧縮圧力を回復させます。
プラグホールからシリンダー内にNC-202を規定量入れて、しばらくアイドリングさせてなじませます。
この時も少し煙が出ますが、すぐに消えます。

しばらく時間を開けて、エンジンが冷えた後、コンプレッションゲージで圧縮圧を測定します。
1550kPaに上がりました。
ここまで回復したら、絶好調でしょう!!

今回は、エンジンが掛らない車両の修理として、この作業をしましたが、本来はパワーアッププログラムと言う作業で、経年劣化でパワーの落ちてきた車両に施工する作業です。
距離を走ったエンジンや、その他の不調でシリンダー内にカーボンが溜まってしまった車両に、O/Hよりお安い費用で、本来の調子に戻す作業です。

ビッグバイクの車検の作業の一環として、または軽二輪の定期点検の作業ついでにいかがですか?
施工作業料金は、車種や気筒数によってかわりますが、今回のTODAYの場合で、8,400円となっております。
その他車種は、お気軽にお問い合わせください。


排気量 50 cc
故障部位 エンジン
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